用語解説
縁起の法則
「縁起の法則」とは、簡単に説明致しますと、「作用・反作用の法則」のことです。
壁にボールをぶつければ、ボールは壁を押そうとし、壁もボールを押し返そうとする力が発生します。
このように、エネルギーを発生したものには、放出したエネルギーが相応のエネルギーとなって還ってきます。
実はこの法則は、人の思いや行動においても適用されています。
見返りを求めずに人を愛そうとすれば心は幸福になり、人を強く憎めば心が千々に乱れます。
また、善を成せば幸福が訪れ、悪を成せば不幸が訪れます。
たとえ、この世で悪に徹底して経済的に豊かになり、やりたい放題の享楽的人生を送り、人がうらやむような贅沢な人生を終えることができたとしても、死後の人生まで作用・反作用の法則を勘定に入れれば、必ずその反動が帰ってきます。
ある意味これが、世界はこの世だけでなく、あの世があり、両者が連動していることの証明になります。
ですから、最初から全てが決定している「運命」というものがあるのではなく、「縁起の法則」に従って人生は展開されていくのです。
ということは、「縁起の法則」は「自助努力」とイコールであるということです。
全ての魂にチャンスは 平等 に与えられ、結果においては、公平 に処遇されるからです。
●縁起の法則 = 作用反作用の法則 = 自助努力
三つとも原因があって結果が現れる、
●因・縁・果・報(いん・ねん・か・ほう)
の法則です。
種がまかれて(因)
水をやり(縁)
果実が実って(果)
報いがある(報)
美味しい果実を作るのも、まずい果実を作るのも、「種」と「努力」で決まるということです。
そしてこの法則は、人間のみならず、万物の全てに当てはまります。
「因(作用)」が発生すれば、
その原因から「縁(物語)」が始まり、
何らかの「果(結果)」が現れます。
そして、その結果に相応した「報(反作用)」が訪れるのです。
こうして、万物は宇宙の二大原理の進歩と調和のバランスをとりながら、創造主(超宇宙意識)を目指して成長しているのです。
※参考「宇宙のエネルギー還し」